SOLUTION GLOSSARY.

ERP・CRM・SFA から DWH・データレイク・ETL、そして SAP・Salesforce・Snowflake・Databricks・Tableau まで──業務システムとデータ基盤の「カテゴリ」と「代表製品」をワンセットで押さえる用語集。

Solution Glossary

業務システム・データ基盤・主要製品 用語集
50 のキーワード

「ERP を入れ替えます」「Salesforce 統合を進めます」「Snowflake に集約します」──プロジェクトの議論で日々飛び交うこれらのカテゴリ名と製品名は、近くで聞いていると一見明確ですが、いざ自分の言葉で説明しようとすると曖昧になりがちです。

本ページでは、JG CORPORATION のコンサルタント・エンジニアが提案・選定・実装の現場で扱う 業務系ソリューション・データ基盤・代表ベンダー製品 を 5 つのカテゴリ・50 語 に整理しました。「カテゴリの意味」「代表的な製品とその立ち位置」をペアで押さえることで、ベンダー比較や RFP 作成時の語彙がぐっと揃います。

01

業務系ソリューション — Business Apps

BUSINESS APPS
No.01

ERP

Enterprise Resource Planning

会計・購買・在庫・販売・人事など基幹業務を統合管理する経営基盤。マスター・業務プロセス・データを一元化し、経営の意思決定基盤を提供する。代表例は SAP S/4HANA、Oracle NetSuite、Microsoft Dynamics 365、Infor。

No.02

CRM

Customer Relationship Management

顧客との関係性を一元的に蓄積・活用する仕組み。問い合わせ履歴・商談・サポートチケットを統合し、営業・マーケ・カスタマーサクセスが共通の顧客像で動くための土台。代表例は Salesforce Sales Cloud、HubSpot、Microsoft Dynamics 365 CE。

No.03

SFA

Sales Force Automation

営業活動の商談プロセス・パイプライン・予実を可視化する仕組み。狭義の SFA は CRM のなかの「営業領域」に該当し、フェーズ管理・受注確度・行動量分析が中心。Salesforce、HubSpot Sales、Senses(Mazrica)が代表的。

No.04

MA(マーケティングオートメーション)

Marketing Automation

見込み顧客の獲得・育成・スコアリング・配信を自動化する仕組み。メール配信・LP・行動トラッキング・スコア連携を備える。代表製品は Marketo Engage、HubSpot Marketing Hub、Salesforce Account Engagement(旧 Pardot)。

No.05

HCM

Human Capital Management

人事・給与・タレント・採用・労務までを統合する人材基盤。「人事システム」より広い概念で、人材データを経営資源として扱う発想がコア。代表例は Workday HCM、SAP SuccessFactors、Oracle HCM、カオナビ、HRBrain。

No.06

SCM システム

Supply Chain Management System

需要予測・生産計画・在庫・物流・調達を統合するサプライチェーン管理基盤。SAP IBP、Oracle SCM、Kinaxis RapidResponse、o9 Solutions、Blue Yonder などが代表的で、ERP と連携して動くことが多い。

No.07

会計システム

Accounting System

仕訳・元帳・決算・帳票・税務対応を担う会計業務基盤。ERP の会計モジュールとは別に、中堅・中小では専業の会計クラウドが普及。freee、マネーフォワード クラウド、勘定奉行クラウド、Oracle Fusion Financials などが代表的。

No.08

ワークフロー

Workflow System

稟議・申請・承認などの社内手続を電子化する仕組み。経路設計・代理承認・条件分岐・監査ログが要点。X-point Cloud、ジョブカン、サイボウズ Garoon/kintone、Salesforce Flow などが広く使われる。

No.09

BPM

Business Process Management

業務プロセスをモデリング・実行・モニタリング・改善する経営アプローチおよびそのソフトウェア。BPMN による可視化、プロセスマイニングによる実態把握、再設計と自動化までを含む。Celonis や Camunda が代表的なツール。

No.10

EAI / iPaaS

Enterprise Application Integration / iPaaS

複数の業務システム・SaaS をAPI・データ連携で繋ぐ統合基盤。EAI はオンプレ統合、iPaaS(Integration Platform as a Service)はクラウド型統合を指す。MuleSoft、Boomi、Workato、Microsoft Power Platform、HULFT Square が代表例。

02

メジャー製品 — Major Products: Business

MAJOR PRODUCTS: BUSINESS
No.11
SAP

SAP S/4HANA

SAP S/4HANA

SAP の次世代 ERP スイート。インメモリ DB「HANA」上で動作し、会計・購買・在庫・販売・生産を統合する。グローバル大企業の基幹システムでの採用が圧倒的。2027 年に旧 ECC のサポート終了を控え、S/4 移行プロジェクト(RISE with SAP 等)が世界的に進行中。

No.12
Oracle

Oracle NetSuite

Oracle NetSuite

中堅・成長企業向けに広く採用されるクラウド ERP。会計・在庫・販売・EC・サブスクリプション課金までを 1 つで賄える。グローバル展開・多通貨・多言語に強く、IPO 準備企業の標準的な選択肢の一つ。

No.13
Microsoft

Microsoft Dynamics 365

Microsoft Dynamics 365

ERP(F&O・Business Central)と CRM(Sales・Customer Service 等)をモジュール単位で組み合わせられる SaaS スイート。Microsoft 365・Power Platform・Azure と密接に連動し、生成 AI「Copilot」が深く統合されている点が強み。

No.14
Salesforce

Salesforce

Salesforce

世界最大のCRM プラットフォーム。Sales Cloud・Service Cloud・Marketing Cloud・Data Cloud・Slack・Tableau を含むエコシステムを展開。AppExchange の拡張資産と AI「Einstein」・「Agentforce」によるエージェント化が直近の主戦場。

No.15
HubSpot

HubSpot

HubSpot

中堅・スタートアップに支持されるCRM・MA・営業・サポート統合プラットフォーム。導入の容易さと、マーケ → セールス → サポートを 1 プラットフォームで完結できる UX が特長。Salesforce より軽量に始めたい企業の代表的な選択肢。

No.16
Workday

Workday HCM

Workday HCM

グローバル大企業のHCM デファクトの一つ。人事・タレント・採用・給与・財務を統合するクラウドスイートで、毎期のアップデート提供と Single Codebase が特徴。財務(Workday Financial Management)も組み合わせて使われる。

No.17
Cybozu

kintone

kintone

サイボウズが提供する業務アプリ作成プラットフォーム(ローコード)。日本企業の現場で「Excel 業務を脱却したいが大規模 ERP は要らない」というニーズに広く適合。脱・Excel/脱・属人化の入口として圧倒的な国内シェアを持つ。

No.18
freee / MF

freee・マネーフォワード クラウド

freee / Money Forward Cloud

日本の中堅・中小・スタートアップで圧倒的に普及するクラウド会計/バックオフィス統合スイート。会計・給与・人事・経費精算・電子契約・銀行 API 連携・インボイス対応をワンセットで提供。バックオフィスの「クラウド化」を一気に進める起点となる。

No.19
SAP

SAP SuccessFactors

SAP SuccessFactors

SAP のクラウド HCM スイート。コア人事・タレントマネジメント・LMS・パフォーマンス管理・採用までをモジュール単位で導入できる。グローバル人事ガバナンスを SAP 基幹と組み合わせて整えたい企業に採用されている。

No.20
ServiceNow

ServiceNow

ServiceNow

ITSM(IT サービスマネジメント)で出発し、現在は業務プロセス全社統合プラットフォームへ進化。IT・HR・カスタマー・セキュリティ・GRC のワークフローを 1 つのプラットフォーム上で構築できる。「業務を SaaS でデジタル化する OS」と表現されることもある。

03

データ基盤 — Data Platforms

DATA PLATFORMS
No.21

データウェアハウス(DWH)

Data Warehouse

分析用にクリーンに整理・統合された構造化データの倉庫。各業務システムから抽出したデータを統一スキーマで蓄積し、BI/分析の単一の真実(Single Source of Truth)を提供する。Snowflake・BigQuery・Redshift などが代表的な実装。

No.22

データレイク

Data Lake

構造化・半構造化・非構造化を問わずあらゆる生データをそのまま安価に貯める器。S3・GCS・ADLS 等のオブジェクトストレージが基盤となる。AI/ML や探索的分析の素材プールとして、DWH と並列で位置づけられることが多い。

No.23

データレイクハウス

Data Lakehouse

データレイクの柔軟性と DWH のクエリ性能・ガバナンスを統合した新世代アーキテクチャ。Iceberg / Delta Lake / Hudi といったテーブルフォーマットを基盤に、Databricks や Snowflake が中心となって普及を進める。

No.24

ETL

Extract / Transform / Load

業務システムからデータを抽出 → 加工 → DWH に投入する伝統的なデータ統合プロセス。Informatica・Talend・SSIS・Pentaho などの専用ツールが歴史的に使われてきた。クラウド時代には ELT へと主役が移行しつつある。

No.25

ELT

Extract / Load / Transform

まず DWH に生データを投入し、DWH 上で変換する新しいデータ統合パターン。クラウド DWH のスケーラブルな計算性能を活かす考え方。Fivetran/Airbyte で取り込み、dbt で変換、というスタックが標準化しつつある。

No.26

データパイプライン

Data Pipeline

データの抽出・転送・変換・蓄積を一連の処理フローとして自動化する仕組み。バッチとリアルタイム(ストリーミング)があり、Airflow・Dagster・Prefect・Step Functions などのオーケストレータで管理される。

No.27

データマート

Data Mart

DWH から特定部門・特定用途向けに切り出した分析用のサブセット。営業マート・経理マート・マーケマートのように、利用者の関心軸に揃えて設計する。dbt のモデル設計でいう「mart 層」とも対応する。

No.28

マスターデータ管理(MDM)

Master Data Management

取引先・商品・組織などのマスターデータを社内で一元管理する仕組み・組織機能。重複・表記揺れ・所有者不在を解消し、業務システム間・分析環境のすべてで同じ「正の値」を共有することを目指す。

No.29

データカタログ

Data Catalog

社内に存在するテーブル・カラム・ダッシュボード・所有者などのメタデータをカタログ化したもの。「どこに、どのデータが、誰の責任で存在するか」を可視化する。代表例は DataHub・Atlan・Alation・Collibra・Microsoft Purview。

No.30

データメッシュ

Data Mesh

中央集権的なデータチームに代わり、ドメイン(事業部)ごとに「データプロダクト」として所有・公開する分散型のデータ組織アーキテクチャ。データ民主化とガバナンスを両立させる思想として、近年急速に注目度が高まっている。

04

メジャー製品 — Major Products: Data & Cloud

MAJOR PRODUCTS: DATA & CLOUD
No.31
Snowflake

Snowflake

Snowflake

クラウドネイティブなマルチクラウド対応 DWH/データクラウド。ストレージとコンピュートが分離し、複数ワークロードを独立にスケールできる。直近では Iceberg 対応・Snowpark・Cortex AI でレイクハウスと AI 領域に拡張中。

No.32
Databricks

Databricks

Databricks Lakehouse Platform

Spark の創業者らが立ち上げたレイクハウスの代表ベンダー。Delta Lake・Unity Catalog・MLflow を核に、データ/AI ワークロードを統合する。生成 AI 開発基盤(Mosaic AI)でも先行し、Snowflake と並ぶ二大勢力を形成。

No.33
Google

Google BigQuery

Google BigQuery

Google Cloud のフルマネージドサーバーレス DWH。インフラ管理ゼロでペタバイト級を扱える点と、SQL/ML/GIS/検索/Gemini 連携など機能の幅広さが特徴。広告・Web・モバイル分析と相性が極めて良い。

No.34
AWS

Amazon Redshift

Amazon Redshift

AWS が提供するクラウド DWH の老舗。RA3 ノード・Serverless 化・Redshift Spectrum で S3 上のデータを直接クエリできる。S3・Glue・Lake Formation と組み合わせた AWS データレイクの中核に位置する。

No.35
Microsoft

Microsoft Fabric

Microsoft Fabric

Microsoft の統合データ&AI プラットフォーム。Synapse・Data Factory・Power BI を OneLake を中核に統合し、「データ取り込み → 変換 → 分析 → BI → AI」を 1 つの SaaS で完結できる。Microsoft 365 や Copilot との親和性が強み。

No.36
Salesforce

Tableau

Tableau

Salesforce 傘下のBI/データビジュアライゼーションのデファクト。ドラッグ&ドロップで高品質なインタラクティブダッシュボードを作れる。Tableau Cloud・Tableau Pulse による AI ナレッジ要約など、AI/LLM 機能の取り込みも進む。

No.37
Microsoft

Power BI

Microsoft Power BI

Microsoft のセルフサービス BI。Excel・Microsoft 365・Fabric とシームレスに統合し、コスト効率に優れる。日本企業の社内ダッシュボード文化との相性が良く、Tableau と並んで国内 BI の二強を形成。

No.38
dbt Labs

dbt

dbt(data build tool)

DWH 上のSQL 変換(T レイヤー)を、ソフトウェアエンジニアリングの作法で管理するOSS /SaaS。バージョン管理・テスト・ドキュメント・データリネージを内蔵し、Snowflake/BigQuery/Redshift の「モダンデータスタック」の中核に位置する。

No.39
Fivetran

Fivetran

Fivetran

主要業務 SaaS・DB・広告ツールからクラウド DWH へのデータ取り込みを自動化する ELT サービス。コネクタを選び、認証を通せばすぐに連携できる手軽さが強み。Airbyte などの OSS 系競合も急速に伸びている。

No.40
Google

Looker

Looker

Google Cloud 傘下のセマンティックレイヤー型 BI。LookML で指標を一元定義し、現場のセルフサービス分析でも指標がぶれない「ガバナンス重視の BI」として支持される。BigQuery・Looker Studio との連携が特に強力。

05

AI/分析・周辺領域 — AI & Adjacent

AI & ADJACENT
No.41

BI

Business Intelligence

業務データをダッシュボード・レポート・分析で経営の意思決定に活かす活動およびそのツール群の総称。代表ツールは Tableau・Power BI・Looker・Qlik Sense・Domo・Spotfire など。

No.42

セルフサービス BI

Self-Service BI

情シスや BI 専任者でなく、現場のユーザー自身がドラッグ&ドロップ等で分析できる BI のあり方。データ民主化の象徴的キーワードだが、定義の乱立・指標のばらつきとセットで論じる必要がある。

No.43

機械学習プラットフォーム(MLOps)

ML Platform / MLOps

機械学習モデルの学習・デプロイ・監視・再学習を統合管理する基盤。Databricks(MLflow)、Vertex AI、Azure ML、Amazon SageMaker、Hugging Face Inference、Kubeflow などが代表例。AI 活用の「研究」から「運用」への橋渡しを担う。

No.44

ベクトルデータベース

Vector Database

テキスト・画像などをエンベディング(数値ベクトル)に変換して類似検索を高速に行うための DB。RAG の中核を担う。代表例は Pinecone・Weaviate・Milvus・Qdrant・pgvector・Azure AI Search・Vertex AI Vector Search。

No.45

RAG 基盤

RAG Platform

社内文書・ナレッジを検索(Retrieval)で取り出し LLM の回答に組み込む基盤。ベクトル DB・ドキュメント前処理・チャンク化・再ランキング・評価まで含む。Azure AI Foundry、Vertex AI Search、Amazon Bedrock Knowledge Bases、LangChain/LlamaIndex が中心的なツール群。

No.46

Iceberg / Delta / Hudi

Open Table Formats

データレイク上でACID トランザクション・スキーマ進化・タイムトラベルを実現するオープンテーブルフォーマット。Apache Iceberg・Delta Lake・Apache Hudi が三大規格として競合し、レイクハウスの相互運用性を支えている。

No.47

オブザーバビリティ(データ/システム)

Observability

データパイプラインやアプリの健全性をログ・メトリクス・トレースで可視化する考え方。データ品質領域では「Data Observability」と呼ばれ、Monte Carlo・Bigeye・Datafold が代表例。アプリ側では Datadog・New Relic・Grafana が定番。

No.48

IDaaS

Identity as a Service

SSO・MFA・SCIM・アクセス制御などをクラウドで提供する ID 管理基盤。Okta、Microsoft Entra ID(旧 Azure AD)、Google Workspace、HENNGE One、TrustLogin などが代表的。SaaS 統制とゼロトラストの中核となる。

No.49

RPA

Robotic Process Automation

PC 操作をロボットで自動化する技術。バックオフィス業務の単純作業を肩代わりするのが定番だが、近年は API/AI と組み合わせ「ハイパーオートメーション」へ進化中。UiPath・Power Automate Desktop・WinActor・BizRobo! が代表的。

No.50

ローコード/ノーコード

Low-Code / No-Code

非エンジニアでもドラッグ&ドロップや簡易スクリプトでアプリ・ワークフローを構築できる開発手法。Microsoft Power Platform、Salesforce Flow、kintone、AppSheet、OutSystems、Mendix、Bubble などが代表的。市民開発と内製化を支える基盤として急成長中。

業務システム・データ基盤の選定/構想/導入のご相談

「ERP を S/4 にリプレースする」「CRM を Salesforce で再構築する」「Snowflake と dbt でデータ基盤を作り直す」──製品選定の正解は、企業の戦略・業務・既存資産・人材で大きく変わります。JG CORPORATION では、コンサルタントとエンジニアが一体となり、業務改革とソリューション選定/導入をワンチームで伴走支援します。まずはアーキテクチャの目線合わせから、お気軽にご相談ください。